2014/12/26 クリさんを看取りました
2014年12月26日18:10頃、クリさんは家族みんなに見守られながら、我が家で息を引き取りました。
17歳1ヶ月でした。
看取り
その日はたまたま私も旦那も(もちろん娘っこも)家におり、前日に北海道から帰省した兄が、父と一緒に様子を見に来ていました。
私と旦那が娘っこをお風呂に入れたりしてバタバタしている中、兄が「抱っこしていいかな?」と聞いてきたので、一瞬、クリさんの身体に負担がかかるかも…と思ったけれど「お兄ちゃんが抱っこしたいなら、しておいた方が良いと思う」と返事をしました。
数日前から、目を開けなくなっていたクリさん。
兄が抱っこすると、おしっこが垂れていました。
しばらくしてベッドにそっと下ろした後、兄が「あれ?」と言ったので、お風呂から上がったばかりの娘っこを抱っこして、慌てて側に行きました。
ドキドキしながら見ていたら、首を持ち上げて口をパクパクして手も動かしたので「良かったーびっくりしたー」と兄と2人でホッと胸を撫で下ろしました。
その後、すぐ夫がお風呂から上がってきたので、今すごくびっくりしたんだよーと話しました。
そして数分後、兄が帰る直前にクリさんに挨拶しようとした時には、クリさんは息を引き取っていました。
私はクリさんを抱っこし、数日前よりまた一層軽くなっていたことに驚きながら「クリさん、ありがとう。お疲れ様。」と伝えました。
泣きじゃくりながらクリさんを抱っこする私を、娘っこは不思議そうに見ていました。
兄は、自分が抱っこしたから死んじゃったのかな?と震える声で私に言いました。
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
でもきっと、兄が抱っこしてくれた時に一瞬だけ意識が戻って、クリさんなりの最期の挨拶をしてくれたんだと思っています。
抱っこしてくれなければ見逃していただろうし、もしかしたらしばらくは亡くなっている事にも気付けなかったかもしれない。
私は、抱っこしてもらって良かったと思っています。
私がクリさんを抱っこしている間、兄が車で待っていた父を呼んできてくれ、順番にクリさんを抱っこしました。
仕事が終わって帰宅途中だった母も、すぐに駆けつけました。
母が来るまでに、私と夫と娘とクリさんで、最期の家族写真を撮りました。
クリさんが一緒に過ごした2つの家族。
全員が揃う時に、クリさんは逝きました。
まるで皆を呼んだかのようでびっくりしました。
ちゃんと皆でお別れできて、本当に良かったです。
クリさんが亡くなって
クリさんがゆっくり歳をとってくれたおかげで、私もちゃんと心の準備ができていた気がします。
とはいえ、しばらくは突然涙が出てきたり、精神的に不安定でした。
一方で、もう、クリさんは辛かったり痛かったり寂しかったりという気持ちから解放されたんだ…と思うと少しだけホッとしました。
クリさんの遺体は、翌日ペット専門の業者にお願いして火葬しました。
よく犬が亡くなると虹の橋に行くとか、お空に昇って行くとか言いますが(実際に兄や母はそう言っていた)、私は全然違う気持ちになりました。
身体から魂が抜けた分、軽くなったクリさん。
燃えて煙になっていくクリさん。
クリさんは魂も身体も、空気に溶けていったんだ。
空気に溶けて、風になって、太陽の熱で温かくなったら空に登り、雲から雨になって大地を濡らし、草や生き物の糧となり、川となり、海へ行き、また雨になり…
そんな風にずっと側にいるんだ、と思いました。
クリさん、ありがとう。
大好きだったよ。
ずっと一緒にいてくれてありがとう。
こんな素晴らしいパートナーを飼わせてくれた両親にもありがとう。
そして、私が連れてきた子なのに、部屋で粗相をしてウンチまみれになった時に部屋を文句ひとつ言わずに片付けてくれたり、抱っこして散歩に一緒に行ってくれたり、ひどい夜鳴きの時も夜中に起きて安心するまで撫でてくれたりと、クリさんをとても大切にしてくれた旦那にも感謝しています。
クリさん、次も楽しい人生を送ってね。
インスタグラムでの記録
このブログは、この記事をもって最後にしようと思います。
このブログが、老犬介護をしている方に何か少しでもお役立ていただけたら幸いです。